冬のセール期はSwitchやPS向けゲームを買うこともなく過ごしてしまった。
それもそのはず、一年以上前に買ったタイトルが終わっていない。 または2周目を
遊びたいものであふれている。

 1月はスーパーロボット大戦30をようやくクリア。昨年10月のタイトルだが
DLCのシナリオもあり、予想以上に時間がかかってしまった。初クリアまでに主力
パイロットのLvが100を超えるスパロボは未体験だった。比較的自由な順番でマップを
攻略できる要素は気楽でよかったが、後半にもなると敵ユニットの距離感や切り込みを行う
ユニットのパターンが決まってきて、反撃を減らそうと動くとエクストラや覚醒で
行動回数を増やし2ターン目でマップクリア……という、いわばソリティア状態になって
しまったいた。こうなるとさすがにいかがなものか。
 攻略がパターン化すると、今度は育成に気持ちが向く。マジェプリ組やレイアース組の
風ちゃんなどエースにしきれなかったユニットに力を入れ始めるが、精神コマンド”愛”を
覚えるパイロットの多いこと。現在の"愛"は昔の"奇跡"のような全部入り系コマンドなので
おぜん立てもほどほどにレベル上げが追い付いてしまう……要は致せり尽くせりでちょっと
つまらなさ過ぎる(本来の"詰み"がないという意味で)。
次回以降は手軽さとゲームっぽい手ごたえや喜びの両立を目指してほしいと思う。

 月の後半はスパロボが片付いたことで、PS4で積んでいた『ゴースト オブ ツシマ』を
再開した。ツシマは各所でも語られているように、すごいゲームだと思う。
 自分としてはグラフィックの美しさとかマップの広さとかではなく、よく外国の開発が
これだけ日本に対する高い理解力と、何より情熱をもってこの企画を大成させたな、という
関心にある。 ゲームの舞台を対馬に、蒙古襲来を扱うというのは日本人にはなかなか
できない発想だと思う。 日本人が扱うと、ある程度のリアリティを意識してしまうし、
「日本人を操作してモンゴル人を倒すゲーム」というのはゲームのビジュアルや行動の
差別化としてはとても向いているとは思えても、アジア圏からみた国際的な遠慮も生まれて
作られることはない。 例えば、太平洋戦争の日本軍を操作して米軍に勝つことを目指す
ゲームなど、わりとタブーにされがちなことって多い。
 とにかく、ゲームを完成させるパズルのピースとして「元寇に挑む、誉を捨てた鎌倉武者」
というのはアクションのパターンや、武士はどうあるべきかを問うテーマによく繋がっている。
これはグラフィックが綺麗とかそういう以前の問題で、このテーマで勝算があったのだと思う。
それが幸運にも開発規模の面でも手厚いサポートを受けられて高い完成度で世に出せたのだと。
 『ゴースト オブ ツシマ』は日本的であるが、日本のゲームではないので肌に合わない
部分もある。史実ほどではないにせよ残虐な表現は多いし、頻繁に移動ペースを制限される
同行ミッションや行動範囲の強制にはうんざりさせられることもあった。遊びを優先している
感じではないのだろう。一方で笛を吹きながら敵の前に歩み出て、一騎討で連殺、納刀し
いずこかへ去っていく……という時代劇の王道のようなムーヴも可能なのだが、これは
ロールプレイの余地であってプレイングの幅とはちょっと違う。遊び心に関しては国産の
ゲームでも太刀打ちできるのではないだろうか。
 ここまで書いていて感じたことだが、日本にいて、やりたいのだろうけど誰もやってない
ことってわりとあると思う。 先述したロールプレイのケースを、例えば仮面ライダーに
置き換えて考えるとかしてみるといい。 日本で作らないうちに、また海外スタジオに
やられてしまいそうな気がしてくる。 ほかはボトムズみたいな世界観のアリーナとか……

 話が逸れたが、ツシマは加点方式であれば文句なしに満点。ゲームに慣れている人が
時間に余裕があればぜひプレイしてほしいとゲームだった。
さて、来月は何をやろうか……PS4では昨年フリーになっていたラチェクラTHEGAMEが
残っていたし、Epicで無料になっていたデモンエクスマキナもある。それとは別に新作も
買っていくのだからあまり長編には手を出したくないところだ。