最近は古いゲームばかり遊んでいる気がする。
7月に発売されたロックマンXアニバーサリーコレクション(1+2)も古いゲームだ。
アニバーサリーコレクション1にはロックマンX~X4、
アニバーサリーコレクション2にはロックマンX5~X8がそれぞれ収録されている。
Xの全てを網羅しているわけではないことには注意だ。
(ゲームボーイ用ソフトのロックマンXサイバーミッションシリーズや、
CD-ROM版のロックマンX3、RPGのロックマンXコマンドミッション、Xの
リメイクであるイレギュラーハンターXなどは残念ながら収録されていない。)
リメイクであるイレギュラーハンターXなどは残念ながら収録されていない。)
Switch版ではアニバーサリーコレクション1+2を買うと、ROMカートリッジは1の
ものが入っており2のデータはダウンロードコードでe-Shopから入手することになる。
ものが入っており2のデータはダウンロードコードでe-Shopから入手することになる。
●移植内容には多少手が加えられている
画面表示設定にフィルターをかけることが可能なだけでなく、
「かけだしハンターモード」という、もともとは存在しないイージーモードで
遊ぶことができる。
こちらは本来のゲーム仕様にはないやり方で手厚いサポートが受けられる。
ボタン表示などは手持ちのハードにあわせたものに変えられている。
アレンジ音楽も多く収録されており、ロックマンクラシックスコレクションより
気合の入った内容となっている。
結構信頼できる品質を持っていると感じている。
移植を担当した会社は、セガタイトルの移植で有名なM2らしい。納得だ。
●Xチャレンジモードという伏兵
気合の入った内容の中には、どこかから回りしてしまったものも存在する。
Xチャレンジモードは、シリーズに登場したボスキャラ2体と同時に戦えるモードだ。
アクションゲームに親しんできた人からすれば、この時点で「ん?」と引っかかりを
覚えるかもしれない。
全てのゲームがそうではないが、まともなアクションゲームはうまく立ち回れば
ダメージを受けずにクリアできるようにきちんと調整されている。
ロックマンXに関しても多くがそうなっている。
しかし、ボスキャラが2体出てくると当然ながらその調整は破綻する。
まぁ、最初から覚悟できている事なので多少は目を瞑るつもりだった。
クリアを目的とするゲームにおいても、プレイヤーとゲームマスターとの間に
最低限の信頼関係のようなものがないと成り立たない。
イントネーションに違和感が残るボスコール。
グラフィックが汚く見える白いアルティメットアーマー。
ドットの関係でエックスのサイズに比してかなり小さいスパーク・マンドリラー。
他の漫画やライトノベルのネタを平気で振ってくるテキスト。
そもそも自分はロックマンX~X4の入っているアニバーサリーコレクション1を
起動したのに、エックスの挙動はロックマンX6のものじゃないか。
ボスキャラのライフ設定はX5~X6基準になっている
(ハードモードではさらに上がるらしい)。
もちろんX7やX8の存在は無視されている。
なんだ? このゲームの開発者はロックマンX6がそんなに好きなのか?
私にとってのX6は「こういうものは二度と作っちゃいけない」お手本だ。
もちろんバイアスを否定しない。 あと何でゼロ使えないの。
できたがクリアできていない。 それは別にいい。
しばらくチャレンジを繰り返していればプレイ効率はいくばくか改善するだろうし、
クリアできればきっとそれなりに嬉しいだろう。
しかし、Xチャレンジモードは本当にこんな品質で収録する必要があったのだろうか?
ロックマンX6はもう20年近くも昔のゲームだ。今更叩く必要なんてない。
しかしXチャレンジモードは2018年のゲームだ。
こういう人に勧められない、目を覆いたくなるような品質の仕事をされると
シリーズの未来は一気に暗くなる。
私が何に怒っていたのか少し見えてきた。
これはロックマンX9の発売を妨害する意図でもあるのか、ってことだ。
●ロックマンXはみんなのおもちゃ
何を言い出すのか?
ロックマンXらしさの話だ。
ロックマンXシリーズを久しぶりに遊び返してみて感じることは、
本家「ロックマン」より派手で、スピード感のあるゲームだということ。
ザコ敵が多く出てくるが、それを破壊するスピードも早い。
ロックマンX4などでは特に顕著で、敵が派手なレーザーを撃ってくるが、
そのダメージは小さめに設定されており、わりと力押しでクリアできる。
過去、イレギュラーハンターXのアートワークに関するコメントでも
触れられていたが、ボスキャラのデザインは自分が立体物をほしいと
感じられるものにするというキャラクターゲームの付加価値を考えた
デザインを意識されていた。
そもそもロックマンX~X3はクリスマス商戦に投入されたゲームだ。
ロックマンXというコンテンツは自分が想像していた以上におもちゃの
側面を持っていたのかもしれない。
おもちゃを作るということは、作るもの自体をその人のおもちゃにして
(蹂躙して)いいという意味ではない。
気軽に楽しむにはお勧めできるタイトルだ。モダンなハードで動作するので
ゲームの動画を撮影したり共有するのにも向いている。どのタイトルでも
上達を実感できるし、アレンジサウンドも非常に格好よくリッチだ。
先の理由で満点をつけるわけにはいかないが、今夏はロックマンXともう一度
向き合ってみようと思う。
先の理由で満点をつけるわけにはいかないが、今夏はロックマンXともう一度
向き合ってみようと思う。