ゲーム製作の報告がめっきり減ってチラシの裏化が進んでいく…

最近のゲームの話題によると、妖怪ウォッチが大人気らしい。
ゲームを中心としたメディアミックス作品は過去にも色々あったけれど、
レベルファイブ製のゲーム作品は何かヒットの確率を上げる方法に
思い当たりがあるのではないだろうかと考えることがある。

今回はゲーム販促アニメのヒット要素について考えてみよう。

<人気ゲームをTVアニメ化>
ゲーム原作型
・ポケットモンスター
・モンスターファーム
・メダロット
・ロックマンエグゼ
・遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(カードゲーム)

<最初からメディアミックス展開>
アニメ先行型
・イナズマイレブン
・ダンボール戦記
・ガンダムAGE(ヒットせず)

ゲーム先行型
・妖怪ウォッチ(アニメをまたぎながら続編を展開)

アニメ、ゲーム同発型
・バトルスピリッツ(カードゲーム)
・カードファイト!ヴァンガード(カードゲーム)
・ガイストクラッシャー
・ヒーローバンク

●アニメ放映時期とゲームのリリース時期
レベルファイブ製のゲームが成功しやすい…ということは
人気の立ち上げはアニメ先行の方がやりやすいのかもしれない。
妖怪ウォッチやガイストクラッシャーに関しては、アニメ放映中に
続編の発売が決定している。これらは充分にアニメの広告効果を
受けて発売されると思われる。

●キャラクター:家庭、特に母親を味方につける
アニメを放映する場合、最大のキーワードはキャラクターだと思う。
また、自分に理解できない番組を子供に見せたがらない親もいるので
ひと目で子供向けだとわかりやすい絵柄、暴力や人死に、ストレスの
ない世界観が無難な選択なのかもしれない。チャンネル権も奪いやすいし。

●話題性のためにも数年もののキャラクターを
威圧感、嫌悪感のない、中性的なキャラクターといえばマスコット。
上の作品群でいえばピカチュウやモッチー、ジバニャンだろうか。
こういうマスコットはより小さい子供や男女を問わず人気を集め
やすいのかもしれない。
また、同じキャラクターで数年続投すると思いいれも違う。
新しいキャラクターに挿げ替えられてしまうと抵抗感をもたれたり
共通項を失ったりするリスクがあるのではないだろうか。

●携帯ゲーム機の強さ
ほとんどのタイトルが当時の普及ハードで発売されている。
携帯ゲーム機は子供に人気だ。コミュニケーションツールとして優秀だし、
平均的な価格も据え置き型ゲーム機より安いので親にねだりやすい

●ターゲットとする客層が広くないとヒットは難しい?
小学5年生以上の男子をターゲットにしたゲームのヒットは
あまり見かけない。進学、生活環境の変化、話題あわせ…
思春期前後のターゲッティングは特に難しいのではないだろうか。
また、子供が自分の限られたお小遣いで買うように誘導する商品と、
親に買ってもらう商品とではハードルが違うように感じる。


子供向け商品は親を見方に、親と一緒に楽しみ、親に買ってもらうものだという
前提がある。そのためのビジュアル作りなどが大切なのではと感じている。