今世代のゲーム機戦争はPS4の人気で緩やかに終わってしまった感がある。
そこで近い将来のゲーム機について妄想をしておこう。
今回のターゲットは任天堂のゲーム機“NX”だ。

●据え置き機なのか、それとも携帯機なのか
“NX”というのは任天堂がリリースを明らかにしている、新しいゲーム機の開発ネームだ。
この名前がそのまま採用されるとは思えないし、NXが3DSのような携帯機なのか、
それともWii Uのような据え置き機なのかも公式には明らかにされていない。

NXの発売時期は早くて来年中と(飛ばし記事で)いわれている。
3DSの発売は2011年2月(日本)、Wii Uの発売は2012年11月(北米)
2016年にリリースするなら今の世代はGBAやGC世代くらい短い寿命だったということ
になるが、まったく新しいチャレンジである可能性も無きにしも非ずだ。

●ドラゴンクエストⅩⅠはNXにも出る
先日、PS4と3DS向けに製作が発表されたドラゴンクエストの最新作、
“ドラゴンクエストⅩⅠ”。これはNXにもリリースされるらしい。
この情報から読み取ろうとすると

・2つあるドラクエⅩⅠ開発チームのいずれかが担当すると考えるのが自然。
・NXが携帯機であれば、NXで3DSソフトをプレイできるかは怪しい
・NXが据え置き機であれば、PS4版に近いグラフィックを実現する程度の性能はある
(つまりGCとWiiのような性能的に1.5倍の関係ではないことになる)

●最低限備える機能について考える
以前、New 3DSが登場したことで、任天堂のゲーム機は十字キーとABXYボタン、
+-ボタンと左右のアナログスティック、LRボタン、ZL・ZRボタン、タッチパネルに
傾き(チルト)センサー、NFCリーダ・ライタ、そしてカメラが携帯/据え置き機で共通と
なった。このあたりのほとんどは受け継がれると思われる。

●性能について考える
PS3のCECH-4000シリーズでは約190W、
WiiUでは最大100W、通常70W程度といわれている。
実際に計るともっと数値は少なくなるのだが、WiiUはPS3のおよそ半分の電力で動く。

消費電力が低いということは、CPUやGPUなどのシステムを高いクロックで動作させたり
プログラマブルシェーダの基数を大幅に増やすことはできない代わりに、冷却システムの設計
が簡単になったり、省スペース化やコストダウンが見込める。

任天堂のゲーム機がなぜそこまで低消費電力にこだわるのかは知らないが、仮にWiiUが
120W程度で動くマシンだったならば、少しサイズアップしてもっと高性能なハードにでき
たのではないだろうか。

今後も低消費電力でいくと仮定すると、NXが据え置き機だったとしてもPS4より高性能に
なる可能性は低いと思う。そもそも価格帯が違う。

●バーチャルコンソール(VC)はおそらく動くのでは?
Wii U以降、ユーザーの情報はニンテンドーネットワークIDというアカウントで管理
されている。これはゲーム機に限らず採用されていくそうなので、Miiverseは
普通に使えるだろうし、VCの購入データも参照できると思われる。特にWiiU用の
VCによるファミコンからSFCタイトルなどは遊べる可能性は高いと踏んでいる。

●早期から課金タイプゲームが多く出るかも?
ハード登場時のソフト不足を補い、ハード起動頻度を上げるためにも3DSでリリース
されているようなバッヂとれ~るセンターやポケモントローゼシリーズなどのソフトが早い
段階で出てくる可能性は高いと思う。

……いろいろ考えてみたが、あまり大胆な発想は出てこない。
とにかく、答えが出る前にいろいろと妄想して、後で答え合わせをしてみる、というのも
一種の楽しみだろう。