皆さんは家庭用ビデオゲームで乗り物酔いに似た症状を
体験したことがあるだろうか? 私は結構ある。

幼少の頃に比べ、陸路の乗り物酔いはほぼ克服できたのだが
時々遭遇する3Dゲーム酔いは如何ともしがたい。

●どんなゲームで酔うのか?
・3Dポリゴンのゲームであること(経験上、例外あり)
・ジャンルではFPS(一人称シューティング)が酔い易いとされる。
・視点(カメラ)が頻繁に動く
・カメラの上下動が頻繁にあると酔い易い

一般的にはだいたいこんな感じなのだが、そもそもFPSでゲーム酔いが
起こることはプレイする前に覚悟できるのでマシだ。

私が好きな古いゲームにセガサターンの“NiGHTS”があるが、これは
ほとんどのシーンでカメラが2Dっぽい横向きに固定されている。
こういったタイプのゲームでも酔うという意見を見かけたことがある。

また、まず滅多に出くわさないと思うが、2Dトップビューのゲームでも
3Dゲーム酔いと同じような症状を体験したことがある。
画面の動きに3D酔いと同じような傾向(2Dとしては特殊な上下動)が
あればプレイヤーを酔わせ易いゲームを作ることも可能だと思う。

逆にFPSであれば必ず酔うというわけでもない。
先に挙げたカメラの動きや注視点の動きが影響しているように感じる。

●見たいもの(注視点)がはっきりしていればカメラが動いても酔いづらい
3Dゲームで敵をロックオンしながら移動したり、ジャンプする時は
目標点である敵を基準にカメラが動くので混乱することがない。
現実的な例では、自動車の助手席に乗っているときに車酔いを起こす人でも
自分で運転している時はまず酔わない。

どう注意して見るか、視界の動きが自分の意識したものであるかで
負担は軽減されるように思う。

個人的な注意点

作る側
・画面をボケさせない(フレームレートや解像度、画質含め総合的に)
・プレイヤーが実際に注視したいものをブレさせない

遊ぶ側
・なるべく画面中で激しく動かない、くっきりしたオブジェクトを見るようにする

●最大の懸念
ゲーム酔いについて注意しておきたい点は、ゲーム酔いに慣れていない人が
ゲームを遊んで体調不良を訴え、二度とゲームに近づかなくなる恐れがあることだ。
例えば小さいお子さんにゲームを遊ばせて、そのゲームで気分を悪くして
ゲーゲー吐いたとする。 これを見た親御さんが同じゲームの続編を買い与えるのか
疑問が残る。 同様に親御さんが気分を害したゲームを子供に対しても禁止する
ケースも考えつく。

乗り物酔いなどは訓練で改善できるという話もあるが、折角なら酔いにくい
ゲームデザインになるよう意識されたゲームが増えればなぁ、などと思う。