先日、アメリカで開催されたゲームのプレス向けイベント“E3”にて、
セガの名作タイトル『シェンムー』シリーズの続編である『シェンムー3』のプロジェクト
立ち上げ(Kickstarterでの資金調達)が発表された。
個人的にとても思い入れの深いタイトルなだけに、まさかの続編発表にとびあがった。

●シェンムーとは
セガが1999年12月に発売したドリームキャスト用ゲームソフト。
ジャンルはRPGの一種、FREE(フル・リアクティブ・アイズ・エンタテイメント)。
1987年を舞台に、芭月涼となり父の仇を追って情報を集め、街を駆け回るゲームだ。

主人公・芭月涼の旅立ちまでを描いた『シェンムー 一章横須賀』
香港での体験と中国、桂林までを描いた『シェンムーⅡ』
その後にも世に出ることのなかったMMORPG『シェンムーオンライン』や
短期で終了してしまったソーシャルゲーム『シェンムー街』などもある。

●シェンムーの魅力
キャラクターがリアルタイムで演技し、喋る。時刻、天候が変化する、季節がめぐる。
技術的も予算も当時最先端のゲームだったが、プレイした感想はそういうところではなく、
横須賀ではハングオンやスペースハリアー、ガチャガチャにフォークリフト。
香港では本の虫干し、葉っぱ掴み、荷物運びや落とし玉のアルバイト、茶碗陣…
このゲーム独特の雰囲気、習慣のようなものが印象に残っている。
普段ゲームをやらない私の家族が興味を持った数少ないタイトルのひとつでもある。
(話の内容がわかりやすく、フォークリフトの運転に興味をもったようだ)
ストーリーの都合上、バトルできるシーンは控えめだが100人抜きや強者との戦いなど
ミニゲームでのタイムアタックは熱中できた。

とはいっても、このゲームのテンポが合う人・合わない人がいるので、興味がある人は
ぜひ前作を触ってみて、自分なりの感想をもってほしい。


●シェンムー3についておおよそわかっていること
・対応ハードはPS4とPC
・セガからライセンスを受けるかたちで開発される。前2作品のコード提供を受けている
・SCEはインディータイトルとしての支援を行っている
・開発は当時のスタッフが設立した株式会社ネイロが行う。
・鈴木裕をはじめ、芭月涼役の松風雅など当時のスタッフが多く関わっている
・一章およびⅡのようなオープンなマップを描く前に、先のストーリーを見せるための続編
・シェンムー3で物語の完結(11章?)までを描くわけではない
・完成は2017年予定
・KickStarterは初日で成功ラインの200万ドルを突破、製作が決定した
・KickStarterで集められた資金のみが開発費としてあてられるわけではない

●現時点で実装が決定している要素
・シェンムー1,2ストーリーダイジェスト
・ドイツ、フランス、スペイン、イタリア語字幕対応
・好感度システム(シェンファの言動や協力体制などが変わってくる)
・スキルツリーシステム

シェンムー3が成功し、良いゲームになるかどうかは未知数だ。
もしかするとシェンムー街までに培った課金要素が牙を剥くかもしれないし、予算の都合で
削られてしまった前作までの要素について残念がる声が聞かれるかもしれない。
そういった懸念があっても、それでもシェンムー3を遊びたい。
シェンムー3を遊ぶためにPS4の購入を決め、199ドル支援する程度にはそう思える。

こんな感じで○ックマン○ASH3とかも開発再開できればいいのに……

また、KickStarterの残り期間はこのブログを書いている時点で半月ほど残っている。
29ドルの支援でデジタルコピー版を入手できるので、興味があればどうぞ。
https://www.kickstarter.com/projects/ysnet/shenmue-3