アニメやゲームのキャラクター偏重は私が最近抱いている危機感のひとつ。
これに関する肯定的な意見と否定的な意見を述べていく。


●作品はキャラクターを重視すべき!
<キャラクター重視に肯定的な理由>
・格好いい、可愛いに対する欲求は原始的で誰もが持ち得る感覚
・キャラクターさえうまく描けば人気は獲得できるし商売になる
・人気獲得や売ることが目的ならテーマやストーリーはおまけでいい

<テーマ性重視に否定的な理由>
・コンテンツの存続に不要。テーマ性はその国や土地、時代の文化に大きく左右される
・元を正せば物語は作者のエゴや自己満足に過ぎない
・そもそもテーマや物語が難しくて理解できない人も少なくない


●キャラクターに頼った作品作りは改めるべき!>
<キャラクター偏重に否定的な理由>
・「ヤマなし、オチなし、イミなし」のコンテンツで溢れかえってしまわないか
・キャラクター人気で引っ張ろうとすると、いずれアイドル的テンプレートにはまって個性が失われないか
・記憶に残らない、ポルノと本質的に変わらない消費サイクルに陥ってしまわないか
・かつて小説などが越えてきたハードル、社会的な認知を得る機会を失ってしまわないか

<テーマ性重視に肯定的な理由>
・受け手の充足のみを目的としない表現。作り手の個性
・意外性、未知の感動に繋がる余地がある


私がまとめると上のようにキャラクター偏重に否定的な部分ばかりを目立たせてしまう…
あなたが観た今期のアニメにはどんなテーマがあっただろうか。個性的で代替物のない
記憶に残るものだっただろうか。

結局は作り手が好きにバランスをとればいい事だが、受け手(ファン)の意見如何によって
作品の傾向も少なからず影響を受ける。
もう少しキャラクター以外の部分にも意味を持たせた作品が増えてくれると、私は嬉しい。