ブログの内容がまとまらないまま一ヶ月が経過してしまった。

大量のボツを出しながらブログ案を考えた結果、即席で何か作り公開することにした。
持論を展開するより、すでに形のあるものについて特集を組む、というスタイルの方が
文章を書きやすいことに気づいたためだ。

○今回の目的は「絵の下手な人間でも気軽に作れるドット絵」

そういった流れで、今回はtwitterアイコン用に製作した
『フラッター号』と『データ』を掲載する。
tip_flutter4B2_96Pmml_data_96_05P2

どちらもカプコンのゲーム、『ロックマンDASH』に登場する乗り物とキャラクターだ。

早めに断っておくが、私の技量は初心者よりややマシな程度で素人の域を出ない。
正しい方法を身につけたい場合は、まともな知識とスキルを持つ人に確認していただきたい。

○製作の流れ

まずは資料集め。どちらも市販ゲームキャラクターの一種なので、ネットを巡回すれば
大量の資料を発見できる。

今回の資料はゲームのスクリーンショットや販促イラストが主体。
どちらも気軽に作るものだから厳しく考えず、細部は必要に応じて確認する。

フラッター号については『ロックマンDASH』のスクリーンショットと
『ロックマン DASH3 PROJECT』進行中に公開されたイラストを参考にしている。

イラストはまともな資料だが、スクリーンショットはiPodなどで画面を直撮りした
やや粗雑なものを使用している。

データの資料は『ロックマン DASH3 PROJECT』のサイトに使用されていた
GIFアニメーション画像。オリジナルはゲーム内で使用される3Dポリゴンモデルを
そのまま取り込んだもののようだ。
こちらは前作までとプロポーション等が異なっているので、古い資料は参照していない。


○製作開始時は低解像度から

今回はアイコン用画像という事で、96x96ピクセルのドット絵完成をゴールとする。

ポリゴンゲーム用のテクスチャーなら大きな解像度で画像を用意し、ゲームの
対応解像度まで落として使う事が多いようだが、今回の工程は逆をたどる。

これは私自身がイラストを描く技能を持ち合わせていないことによる判断でもある。
一部のドット絵ならば、デッサン力が全くなくてもそれなりのものを作ることはできる。

最初は16x16ピクセルからスタートする。
ツールはWindows標準のペイント。この時点で大まかな形状を決める。
mmldata96_16step1

16x16ピクセルとしてある程度の説得力をつける必要がある。

次に大まかな色分けを行う。正確な色をつける必要はないのでペイントの
パレットからそのまま使った。
mmlflutter96_16step1mmldata96_16step3

シリーズを知る人が見れば、既にこの解像度でも何のキャラクターかわかるかもしれない。

この段階で満足してしまうのも大いにありだと思う。
クオリティの高いものを作るのも、チープだが味のあるものを量産するのも自由だ。
いずれにせよ、自己修養にもなるので完成させることだけは守りたい。

○細部への修正

16x16ピクセルでやれることを終わらせたら、次は画像を32x32ピクセルに
スケールアップする。

解像度を上げる度にエッジを崩したりバランスの調整を行う。
太すぎると感じていた線を細くしたり、パーツの距離バランスをピクセル単位で修正する。

mmlflutter96_32step1mmldata96_32step1

○さらに密度を深めていく

さらに300%の拡大を行い、画像解像度を96x96ピクセルにする。
納得できない部分があればさらに修正を加える。
b95916b2.png

データの場合はプロポーションの把握に問題があったようで、ドットの切り詰めや
頭部サイズの修正を余儀なくされた。

まだまだオリジナルとは印象が異なるが、なんとかこのくらいの差異ならOK、と
いえるレベルまで調整した。
mmlflutter96_96step1
カラーについては、基本色と明暗を少し意識する程度。
スキルレベルによる限界もあるため、本格的な作り込みまでは踏み込まない。


○一応の完成
tip_flutter4B2_96Pmml_data_96_05P2

twitterのレイアウトに合わせ、フラッターは右向きに反転。
データは首周りの暗部が目立ちすぎたので埋めて、瞳のハイライトも直した。
まだ頭頂部のカーブは気になるが、レイヤー未使用の見よう見まねでも
ある程度オリジナルに似せることができた、と言えるのではないだろうか。


―― 以上で今回の紹介を終える。

長期間ひとつの物事に取り組んでいる時は大きなストレスを伴うが、
こういった手軽な画像は一日に複数枚完成させることも容易だ。

手軽な表現の手段・趣味をもつことは、日々のストレスを多少なりとも
和らげてくれるように思う。

今後も『完成させる力』を身につけることを大切にしていきたい。